ウクライナ避難民支援に関する新規法案(3/8)

ポーランドの国境警備隊は、3/6 20:00時点で、同国に入ったウクライナからの避難民が、100万人に達したと発表しました。
このような状況下で、弊社がオフィスを構えるポーランド南部の都市クラクフがどのような状況なのか、現地で撮影した映像資料を交えてご紹介します。

クラクフ:ポーランド南部最大の都市で、人口は約78万人。ウクライナ西部の大都市リビウとは、
幹線道路でつながっており、電車も様々な場所に発着するため、毎日多くの避難民の方が訪れている。

#3 マテウシュ・モラヴィエツキ首相による新規法案の発表

2022年3月7日 会見の様子
この会見にて、下記の6つのウクライナ避難民向けの新規法案と、その支援にあたるポーランド人への支援策が発表された。

1.ポーランドでの合法的滞在

ウクライナからの避難民は、ポーランドに18ヶ月間合法的に滞在することができることとする。ウクライナからポーランドに直接入国し、ポーランドに滞在する意思がある方が対象。
また、ポーランド国内での滞在が合法である、あるいは合法であったとみなされる人物には、一時的な滞在許可を付与する。(発行日から起算して3年間、1回限り)

2.就労支援

ポーランドの労働市場にアクセスし、各地の人材センターに登録することができる。
また、ポーランド人と同様に、職業紹介/相談/訓練などのサービスを受けることが可能。

3.包括的支援

自治体に予算を分配し、避難民の子どもや若者の教育制度へのアクセスや、医療関連の追加課題の解決を促進する。

これにより避難民は、託児所、学童クラブ、デイケアセンターへの託児費用を軽減するための手当や補助金を受けることができるようになる。
また、自治体によっては、宿泊施設や食事配給の提供も行う。

4.生計維持のための一時給付金

ウクライナからの避難民は、一人当たり300PLNを一回限りの現金給付を申請できる。
食費、衣料品、履物、衛生用品、住居費などに充てることが可能。

5.健康管理

ウクライナからの人々は、ポーランド国民と同様に公的医療制度へのアクセスを保障される。
国民健康基金があらゆる医療サービス費用を負担し、これらの給付金の財源は国家予算から歳出。

6.教育と子どものケア

ウクライナから避難してきた生徒たちを教育するために、国家予算から追加の資金を割り当てる。

また、学生は、ポーランドの大学で勉強を続けることができるようになる。

〈ウクライナ避難民を支援するポーランド国民へのサポート〉

自宅に避難民を泊めているポーランド人については、
1名の宿泊あたり1日40zl(1000円程度)の支給を2か月間受けることができる。

当社と繋がりのある、ハリコフ在住ウクライナ人写真家Pavlo Dorohoi氏のインタビューが、
3月7日に毎日新聞夕刊に掲載されました。

こちらの記事は、電子版でも下記リンク先からお読みいただけます。
https://mainichi.jp/articles/20220307/k00/00m/030/005000c
現地の様子がよくわかる貴重な資料ですので、ぜひご一読をください。

ご取材協力について

当社には、クラクフに駐在する日本人・ポーランド人スタッフがおります。
・クラクフやその周辺の取材同行(兼通訳)
・クラクフやその周辺の写真/動画撮影(機材:iPhone)
・インタビューへのご回答
・ウクライナから避難してきた方や、ポーランドでボランティア活動を行っている方への取材アレンジ
・ポーランドでの各種報道/SNS投稿の翻訳
などの形で、メディアの皆様にご協力させていただいております。

ご相談は、下記メールアドレスまでお願いいたします。
info@asagao.pl

ご寄付受付について

当社では、クラクフ在住の日本人、ウクライナからの避難民の皆様と一緒に、
物資が枯渇しつつあるウクライナ国内に、いち早く必要な物を届けるための募金活動を実施しております。
詳細は、こちらからご確認ください。

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