政治

にぎわうクリスマスマーケット

12月に入り、クリスマスが近づいてきました。
人口の多くをカトリック教徒が占めるポーランドでは、クリスマスは1年の中でも大切な行事の一つです。
ワルシャワ、ヴロツワフ、グダンスク、ポズナンといった各都市でクリスマスマーケットが今年も開催されています。
そして、当社オフィスのあるクラクフでも今年、クリスマスマーケットが開催されています。
期間は2022年11月25日から2023年1月1日までの約1か月間です。
日本で行われるクリスマスマーケットに比べると期間は比較的長く、地元民や観光客で賑わっています。

クリスマスマーケットには様々な食事やお土産、雑貨など様々なお店が出店しています。

食事では、模様の入っている燻製チーズのオスツィペックや定番のゴロンカと呼ばれる豚のすね肉を煮た料理など、
様々な伝統的なお食事が並んでいます。

また、お土産では有名なポーランド陶器や木製雑貨なども多数揃えられています。
なかでもお土産としても人気のあるジンジャーブレッドは色々な型にクリスマス仕様の飾りつけされており、より華やかで、見る人を楽しませています。

燻製チーズのオスツィペック

さらに、会場には大きなステージが設けられ、毎週学生団体や地域のコミュニティ、歌手などが様々な催しを行い、来る人々を楽しませています。特に週末は多くの人びとで賑わっているので、寒い中ですが温かみを感じるイベントとなっています。

 

クリスマスマーケットの装飾などは開催してから付け加えられ、日々町の様子が変化していきました。
クラクフ旧市街の中心地にある巨大なクリスマスツリーでは、クレーンを使用しながら電飾などを飾りつける様子が見られました。
電飾やクリスマスツリーなどは旧市街中心地以外でも至る所に設置され、町全体が普段よりも一層明るくなっています。

エネルギー価格高騰の中で見られる工夫

クラクフ中央広場のクリスマスツリー

そのような中、電力不足が一つの問題となっているポーランド。
クリスマスツリーに使用されている電飾も、それに合わせて消費電力を抑えたものとなっています。
クラクフ市のHPでは「省エネツリー」と称し、旧市街のツリーについて紹介しています。
特に旧市街中心地のツリーには26000個の省エネ電球が使用され、その他にも氷が解ける様子を模したつららの飾りや1000個以上のクリスマスボールが今年のクリスマスツリーを彩っています。

このような省エネライトを使用したツリーの消費電力は家庭用ケトルよりも少なく、
現在の電力不足にも配慮したものになっています。

クリスマスツリーの全体(クラクフ市撮影)

ウクライナ避難民の方にとってのクリスマス

Facebookのウクライナ人サポートページ Kraków dla Ukrainy では、
聖ニコラウスに向け、おもちゃの提供を呼び掛ける投稿が増えています。

※ウクライナ正教ではクリスマスを2回お祝いします。
12月19日の聖ニコラウスの日は子どもたちにおもちゃが与えられ、クリスマス本番の1月7日は、ウクライナでは祝日となります。

元々チャリティ―活動が盛んなポーランドでは、
クリスマス時期は特に子どもたちの為の活動が目立っています。

ポーランド北部に位置するシュチェチン大学のクリスマスチャリティ活動。 障害のある子どもたちのために、お菓子や塗り絵、筆記用具の提供を求めている。

2022年クラクフのクリスマスの様子

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