クラクフ「保護犬を寒さから救おう!」キャンペーン

ポーランドの日常

明けましておめでとうございます!新年が始まり、新たな希望とエネルギーに満ちたこの時期に、クラクフから明るいニュースをお届けします。

保護犬を寒さから救おう!

「お陰様で、寒い日々を温かくソファで過ごすことができるようになりました。皆様に感謝しています。」と、クラクフのRybna通りにある動物保護施設は、屋外の寒いケージにいた犬たちを家庭に迎え入れてくれた支援者に感謝の意を表しました。

  クラクフ動物保護施設は、保護犬たちが氷点下15度以下にもなる極寒の屋外のケージで生活していることに心を痛め、「保護犬を寒さから救おう!」キャンペーンを呼びかけました。キャンペーンは1月5日の金曜日の午後に始まり、1月7日の日曜日の早い午後に終了しました。この呼びかけに対するクラクフ市民からの反応は予想を上回り、土曜日にはRybna通りには長蛇の列ができました。人々は早朝から訪れ、多くの時間をかけて待ちました。近隣住民からの駐車違反の訴えもありましたが、巡回員までがこのキャンペーンに協力し、誰にも罰金を科しませんでした。その結果、128匹の犬が温かい家庭に引き取られ、屋外のケージは空になり、キャンペーンは大成功となりました。

写真の犬は記事のものではありませんが、筆者が友人の家で過ごした大晦日のパーティーでの出来事を伝えたいと思います。友人の一人が偶然見つけた迷子の犬を保護し、連れてきたのです。クラクフでは大晦日零時になると町中のあちこちで花火が豪華に上がります。その破裂音は凄まじいので、ペットは怖がってパニックになるといわれています。友人は、花火の音に怯える犬を安心させるために連れてきたのです。どこかから逃げ出してしまった犬だったのだと思います。ポーランドでは動物保護活動が浸透しているので、このような行動が自然なものとなっているのでしょう。

ポーランドでもペットを飼うコストの上昇が主な原因で、飼育放棄が問題になっています。一方で、最近行われた同様のキャンペーンでは、半数の犬が保護施設に戻されず、永遠に引き取られたそうです。今回のキャンペーンで引き取られた犬たちも、できるだけ多くの家庭で家族の一員となり幸せになってほしいと希望します。

関連記事

タイトルとURLをコピーしました