5月になると規制が大幅に緩和され、公共の場でマスクを着用することが義務ではなくなりました。
この時期には多くのポーランド人が、新型コロナウイルスによるストレスや恐怖からいったん距離を置きたいと考えており、少しずつコロナ以前の生活に戻ろうとする動きも見受けられるようになりました。
6月に実施された調査によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ポーランド人の約6割が以前より健康に注意を払うようになり、約3割が身体により良い食事をとるようになったそうです。
また、スポーツ施設が閉鎖されたことも相まって、約3割もの人が自宅で以前より運動をするようになったといいます。
長期的に見れば、感染拡大により生じた生活様式の変化は健康に良い影響を与えるはずです。
同調査において、回答者の約半数が「身体的健康への関心が増加した」「健康的な食品を食べるようになった」「自分の精神状態により注意を払うようになった」と回答したことからも裏付けられるでしょう。*
一方、ソーシャルディスタンスを確保する動きが強まって以降、ポーランド人のライフスタイルの変化も顕著でした。
多くの人が自然の中、特に公園や森林のなかでより多くの時間を過ごすようになりました。
こういった活動は、免疫系など健康に良い影響を及ぼしました。
また多くの人が、休息や睡眠の時間が増加し、ゆったりと生活を送るようになったとも報告しています。
一方で、感染拡大発生により、それまで生命保険に加入していなかったポーランド人の約31%が新型コロナウイルスに特化した保険への加入を検討したほか、
保険契約者の43%が追加保険を購入することを検討したというデータもあります。*
(* 2020年6月にMINDSHAREが実施した研究『COVID-19の生活様式への影響』より)
健康意識が高まる一方、大都市においては結婚式・大規模なパーティーの開催、若者によるバーやナイトクラブへの出入り等が途絶えることはありませんでした。
結局、感染者数は再び増加傾向に転じ、7月末から8月末までの間、1日あたりの感染者数は750~900人の間で推移していました。