癒しの空間を持つ近代都市、Bydgoszcz/ビドゴシチ

文化

 今号では、国内外から注目を集めているポーランドの新興都市、ビドゴシチについてお伝えする。ビドゴシチはヴィスワ川支流のブルダ川沿いに位置し、内陸都市でありながら水運の拠点でもある。約150km北にグダンスク、100km南西にポズナン、40km東にトルンが位置する利便性の高い都市でもある。

〇変革する都市

 ビドゴシチはかつて重工業の中心地として栄えていた。それが近年、先進技術やサービスの発信地へと姿を変えはじめている。世界規模の様々なプロジェクトに参画する専門家や、地域経済の活性化へ向けた新しいアプローチを持つ実業家がこの地に居住し始めているのだ。

〇ビドゴシチの人気が上昇している理由

 まず、ビドゴシチはワークライフバランスを取るのに適した土地であることが挙げられる。文化とスポーツの都市でもあり、住み心地の良い都市と評されている。緑がある都市としてはポーランド最大とも言われており、ミシレンチネックという都市公園は市民にとって憩いの場となっている。市の開放性、立地の利便性、高度人材の豊富さ、教育システムに由来する市場、広大な投資エリアや現代的なワークスペース、地域的に権威のある人材からの投資に関する専門的なサポートがある。

〇外国人から見たビドゴシチ 

 毎年人口が増え続けているこの都市には、海外から仕事や留学のために居住する外国人も少なくない。国際的な企業がこの都市に拠点を設立したり、地元大学が留学生の受け入れを増やしたりしているからだ。ウクライナ人やロシア人など近隣諸国からの流入が多いのが特徴であるが、最近はインド人やオーストラリア人なども増加傾向にあり、多様性が増している。ビドゴシチ在住外国人への聞き取り調査によると、生活費の安さ、利便性、街の人がフレンドリーであることが利点として挙げられるそうだ。

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