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【注目】遠隔医療センター建設プロジェクト

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〇今注目の「遠隔医療」

新型コロナウイルス感染症が広まり、医療機関における集団感染や医療崩壊が大きな問題となっている。そうした中、ポーランドのシレジア工科大学生物医学工学部と、ヘルスケア製品や医療関連機器の開発製造を行うフィリップス社は、遠隔医療・遠隔診断を行う医療センター設立の共同投資プロジェクトを開始することを発表した。

〇医療現場の危機を救えるか

遠隔医療とは、電話やインターネット等の通信技術を用いて行われる医療行為である。これにより、医療スタッフと患者が接触することなく治療を行うことができるため、新型コロナウイルスをはじめとする感染症の蔓延リスクの軽減につながる。フィリップス社の中東欧諸国地域代表、レイニエ・シュラットマン氏は、「医療現場が崩壊の危機にさらされている現在、医療の革新、特に遠隔医療とE-Health(情報通信技術を活用した医療)に関するサービスの開発は大きなチャンスである。高齢化や医療スタッフ不足、病床不足が深刻化しつつある現在、治療プロセスを改善する新しい解決策を導入する必要がある」と話した。

〇遠隔医療導入への期待

現在、この医療センター建設プロジェクトはザブジェ市(シロンスク県の都市)にあるシレジア工科大学のキャンパス内で行われており、その投資額はおよそ1億ズオティ(約28億円)にのぼる。2020年内の完成を目指していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け完成時期は未定となっている。センターは今後の活動の一環として、革新的な研究・生産技術の開発や、医用生体工学分野における研究の強化、そして人工知能、遠隔医療、臨床情報学に関する研究の技術革新を挙げている。新型コロナウイルス感染症の流行が続いている現在、遠隔医療という新しい医療技術導入への期待と注目はさらに高まっている。