ポーランドの現状:新学期に入っての変化(9/12)

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ポーランドの国境警備隊は、9/9時点で、同国に入ったウクライナからの避難民が614万人に達したと発表しました。
このような状況下で、弊社がオフィスを構えるクラクフがどのような状況なのか、現地で撮影した映像資料を交えてご紹介します。

クラクフ:ポーランド南部最大の都市で、人口は約78万人。ウクライナ西部の大都市リビウとは、
幹線道路でつながっており、電車も様々な場所に発着するため、毎日多くの避難民の方が訪れている。

新学期スタートに伴う変化

9月1日より新年度が始まり、
約18万5000人のウクライナ避難民の子どもがポーランドの学校に入学した。

新年度のスタートに伴い、クラクフにあるヤギェウォ大学では、
162人のウクライナ避難民に対し、8月末までに現在滞在している学生寮を退去するよう命じた。

このような事例はポーランド各地で発生しており、学生寮に避難していた多くの人が住宅問題に直面している。

ヤギェウォ大学の学生寮。この寮でも、ウクライナ避難民の方々が退去することとなった。

避難民の住居不足

クラクフ市内中心からトラムで15分ほどの場所にある閉鎖されたショッピングモール・ガレリアプラザは、
2月の侵攻開始以降、臨時の避難所として運営されていた。

450人以上を収容出来るこのスペースでは、
無料の食事・衣服の提供が受けられ、これまでに2500人以上の避難民が利用していた。

しかし、建物の改修工事が決定し、
7月末で利用者は市内の3か所の施設へと分けられ、移送されることになった。

2022年7月7日にガレリアプラザ内を視察した際の様子

各移送先においても8月末で退去を迫られたり、
新学期を理由に9月末までの限定滞在であったりと、
避難民は安定とは程遠い生活を送っている。

現在、クラクフ市のあるマウォポルスカ県には2万8000カ所以上の避難所があり、
そのうち1万7000カ所が既に受け入れ数の定員に達している。

避難所のほとんどはクラクフ以外の場所にあり、教育・福祉面のサポート体制が整っていない。
そのため子を持つ家庭や特別な支援を必要とする人の多くが、クラクフ市外の避難先へ滞在する、
という選択肢を取ることができず、市内の避難先を転々とせざるを得ない状況に置かれている。

ポーランド赤十字社による支援活動

ポーランド赤十字は、生活に困窮しているウクライナからの避難民9,000世帯に対し、
生活必需品購入のために利用することのできる500zl(約14,500円)分のバウチャーを発行した。

ノルウェー・アイスランド・リヒテンシュタインの基金によって提供されている同プログラム。
バウチャーは子どものいる家庭・50歳以上の人とその家族・障がい者の保護者に提供され、
ポーランド国内の6万か所以上の店や小売店で利用できる。

物価の高騰しているポーランドにおいて、
このような支援は避難民にとってとても貴重なものである。
当社スタッフと関わりのあるウクライナ避難民の方々からも
「バウチャーのおかげで生活費を節約が出来るのでとてもありがたい。」
との声が聞かれている。

【写真/動画】ASAGAO sp. z o.o.撮影

取材協力について

当社には、クラクフに駐在する日本人・ポーランド人スタッフがおります。
・クラクフやその周辺の取材同行(兼通訳)
・クラクフやその周辺の写真/動画撮影(機材:iPhone)
・インタビューへのご回答
・ウクライナから避難してきた方や、ポーランドでボランティア活動を行っている方への取材アレンジ
・ポーランドでの各種報道/SNS投稿の翻訳
などの形で、メディアの皆様にご協力させていただいております。

ご相談は、下記メールアドレスまでお願いいたします。
info@asagao.pl

ご寄付受付について

当社では、クラクフ在住の日本人、ウクライナからの避難民の皆様と一緒に、
物資が枯渇しつつあるウクライナ国内に、いち早く必要な物を届けるための募金活動を実施しております。
詳細は、こちらからご確認ください。

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