ノヴァ・フタにおける地域活性化の取り組み

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ノヴァ・フタ(Nowa Huta)はポーランド、クラクフの最東端に位置し、20万人以上の人口がいる大きな都市です。

ノヴァ・フタ市内の様子

ここは、共産主義時代に作られた産業都市で、当時の主な産業は製鉄でした。
現在でも、街中には共産主義時代の建物が多く残り、その多くが製鉄所で働く従業員やその家族のために作られたものです。
また、歴史的にも重要な意味を持ち、ポーランド共産主義時代の記憶を辿ることのできる地域です。

Krakow Nowa Huta Pryzyszlosci S.A.

そして、現在このノヴァ・フタの地で新たなプロジェクトが進められています。
2014年11月にクラクフ市とマウォポルスカ県によってクラクフ ノヴァ・フタ プシシュウォシチ株式会社(Krakow Nowa Huta Pryzyszlosci S.A.)が設立され、
同地域の都市化と海外投資を目標とし、地域活性化に取り組んでいます。

ヤクブ・シマンスキ副会長によると、同社が管理する開発区域は4つのエリアに分類できます。

1.科学や研究などを支援するプロジェクトの中心地
2.40ヘクタール規模のマウォポルスカ県最大級の経済特区
3.住民や観光客向け文化・スポーツイベントのための大規模な広場
4.湖や自然を利用したレジャー施設

開発地区マップ

シマンスキ副会長は、ノヴァ・フタに進出することの強みは「人」であると語ります。

同エリアでは約25万人の人びとが生活し、クラクフの人口と合わせると約70万人が周辺に居住していることになります。
また、クラクフにはポーランドでも有数の科学分野に特化した大学、AGH科学技術大学があり、将来的な人材確保にも適しています。
さらに、国道や高速、鉄道がノヴァ・フタの近くを通り、クラクフ・バリツェ空港へは車で約30分で移動可能です。
このようにクラクフ中心地へのアクセスの良さや人材面など、ノヴァ・フタには新たな企業を誘致するための環境が整っています。

インタビューにご協力くださったヤクブ・シマンスキ副会長

ポーランドは経済が安定しており、欧州内でも経済成長が著しいため、近年海外企業からの投資が増えています。地理的には欧州の中心に位置しているため、欧州東西でモノのやり取りが可能です。
ポーランド投資貿易庁(PAIH)によると、2020年度のヨーロッパにおける海外投資でポーランドは2位に位置しています。
加えて、ポーランド政府は補助金支給や減税、不動産税の控除などの中小企業の支援を積極的に行っており、さらに投資の規模が拡大していくことが予想されます。

クラクフはポーランドの中でも人気の観光地であり、欧州や他の地域からの観光客が訪れます。
ポーランド全体で企業誘致・投資の動きが積極的にされていますが、クラクフも多くの可能性を持つ都市であり、このプロジェクトがよりノヴァ・フタ地域やクラクフを活性化していくことが期待されます。

【出典】

Kraków Nowa Huta Przyszłości S.A. 

https://knhp.com.pl/aktualnosci/szczegoly/69,11-economic-activity-zone-in-nowa-huta

Poland Investment and Trade Agency

https://www.paih.gov.pl/why_poland

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