ポーランドの現状:アートを通しての支援(11/7)

ポーランドの国境警備隊は、11/8時点で、同国に入ったウクライナからの避難民が759 万人に達したと発表しました。
このような状況下で、弊社がオフィスを構えるクラクフがどのような状況なのか、現地で撮影した映像資料を交えてご紹介します。

クラクフ:ポーランド南部最大の都市で、人口は約78万人。ウクライナ西部の大都市リビウとは、
幹線道路でつながっており、電車も様々な場所に発着するため、毎日多くの避難民の方が訪れている。

ポーランド現地での反戦運動

2月の侵攻以降、ウクライナ避難民を中心に、ポーランド各地であらゆる反戦運動が行われている。

クラクフ市内中心部においても、毎日のようにウクライナ国旗を掲げ、ウクライナの現状を訴える集会が行われている。

 

そんな中で、ポーランド外務省が主導となり“子ども目線の戦争”を題材に、子どもが戦争を描いたイラストを展示するエキシビジョンが開催された。

 

展示会のタイトルは「ママ、戦争はいやだよ!  ( Mamo, ja nie chcę wojny! ) 」と題され、1946年の第二次世界大戦下のポーランドの子どもたちが描いたイラストと、現在のウクライナの子どもたちが描いたイラストを展示している。

 

この展示会には、戦争はいつの時代も同じであり、その被害者はいつも子どもたちである、というメッセージが込められている。

 

第一回目の展示会が7月に実施されて以降、順次ポーランド国内で公開され、現在はポーランドの7都市で展示会が実施されている。 日本でも9月末~10月頭に展覧会が行われた。

画像をクリックすると、企画詳細に関する日本語の情報がご覧いただけます

ポーランドに避難しているウクライナの子どもたち

支援所には、避難している子どもたちが描いた絵が、壁に貼られている。

故郷への思いや、ウクライナに残る父親、戦車に立ち向かうウクライナなどが描かれており、子どもたちの心情が伝わってくる。

戦争で傷付いた子どもたちの心を癒すための支援も重要視されている。

各支援所では、子どもの好きなお菓子を取り揃えたり、風船やしゃぼん玉を使ってパフォーマンスをしたりと、子どものための支援活動も頻繁に実施している。

企業・団体による支援活動

冬服支援で連携しているクラクフ市福祉課は、無料のポーランド語講座やカウンセリングを実施し、
多方面からウクライナ避難民の支援を行っている。

無料のポーランド語講座は、予約開始後すぐに定員に達してしまうほど需要が高く、ポーランドで生活を立て直そうとするウクライナ避難民にとって、非常に重要な支援となっている。

また、支援活動にあたるボランティアのための講座も開講しており、不足しているボランティア確保のための体制作りにも取り組んでいる。

福祉課による避難民家族向けワークショップの様子

Facebookでのクラクフにおけるウクライナ支援コミュニティでは、
少しでもクラクフでの生活費を稼ごうと、ウクライナ避難民による絵画や手作りニットを販売に出す投稿が見られている。

Facebookグループ内に出品されている、ウクライナ避難民の方々が作成したアート作品

【写真】ASAGAO sp. z o.o.撮影

取材協力について

当社には、クラクフに駐在する日本人・ポーランド人スタッフがおります。
・クラクフやその周辺の取材同行(兼通訳)
・クラクフやその周辺の写真/動画撮影(機材:iPhone)
・インタビューへのご回答
・ウクライナから避難してきた方や、ポーランドでボランティア活動を行っている方への取材アレンジ
・ポーランドでの各種報道/SNS投稿の翻訳
などの形で、メディアの皆様にご協力させていただいております。

ご相談は、下記メールアドレスまでお願いいたします。
info@asagao.pl

ご寄付受付について

当社では、クラクフ在住の日本人、ウクライナからの避難民の皆様と一緒に、
物資が枯渇しつつあるウクライナ国内に、いち早く必要な物を届けるための募金活動を実施しております。
詳細は、こちらからご確認ください。

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