ウッチでの5G試験運用が始まる

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 中央ポーランドの都市、ウッチ(Łódź)が5Gの試験運用地に名乗りをあげた。ウッチには特別経済特区(ŁSEZ)があり、S5と呼ばれる5Gテストを含むプロジェクトがこの地で行われる。同プロジェクトにはスウェーデンの通信機器メーカーEricsson 、通信事業社Play、ウッチ工科大学、電子通信局(Urząd Komunikacji Elektronicznej)が参加する。

〇ウッチとは 

 中央ポーランドに位置するウッチ県の県都であり、ポーランドで3番目に大きい都市とされている。19世紀初めに歴史的背景や自然環境条件などが重なり、織物工業や繊維工業などの中心地として発展した。第二次世界大戦後には芸術の街としても注目を集め、映画産業はヨーロッパの中でもトップクラスである。過去の産業跡地を残しながら新しいものを取り入れ、発展させているのが特徴だ。

〇5Gとは 

 5Gとは「第5世代移動通信システム」のことであり、特徴として「超高速化」「超多数同時接続」「超低遅延」が挙げられる。超高速化による4Kや8Kといった高解像度の動画配信や、超多数同時接続によるIoTの普及、超低遅延による自動運転精度の向上、遠隔治療などが可能になると言われている。

〇ポーランドにおける5Gの可能性 

「5Gのネットワーク開発によってポーランドのGDPは1%増加する」とデジタル化省のエミレヴィッチ大臣は述べた。ポーランドの5G計画では、2025年までにポーランドの大都市及び重要な輸送ルートに整備されることとなっている。
5Gによって活発になるといわれるポーランド産業とそこから生まれる新しい可能性から、今後も目が離せない。

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