ポーランドのインターネットショッピングで最も利用されているのが、
Allegroというウェブサイトです。
それに加えて、2020年にはアメリカ大手のAmazonがポーランド市場に参入するなど
今、ポーランドのeコマース(EC)市場では大きな変化が起こっています。
今回は、ポーランドのeコマース(EC)市場、
さらには商品の配送方法についてご紹介します。
Eコマース市場の概要
ポーランドは、EC市場での拡大を図る企業や産業にとって魅力的な市場です。
ECに参入する登録する店舗は毎年増加しています。
また、ポーランドにおけるECの市場価値自体も年々上昇しており、
その様子は下記のグラフからも分かります。
積極的にインターネットショッピングを利用する
都心や地方に住む人びとの年齢層は、29~49歳です。
そして、70%以上の購入者がCeneoなどの価格比較サイトを利用しています。
下記の図はインターネットショッピング利用者の概要です。
配送の新たな形ー宅配ボックス
ポーランドでは、オンラインで購入した商品を受け取る一つの方法として、
宅配ボックスの利用が普及しています。
宅配ボックスを活用することで24時間好きなタイミングで受け取り可能となるため、
日本でも導入が進められています。
ポーランドで宅配ボックスを提供している会社は、
InPost、Polish Post、DPDなど多数あります。
その中でも、InPostは宅配ボックス市場の中でも普及率が高く、
2021年時点でポーランド国内の45%のシェアを誇っています。
また、InPostのネットワークは、
ポーランド全土で潜在的な1600万人の消費者を繋いでいます。
また、宅配ボックスは環境に配慮した新たな宅配の方法だと言えます。
トラックや車を利用して各家庭に荷物を配達するよりも、
宅配ボックスに届ける方が交通渋滞や排気ガス量を削減することができます。
加えて、宅配ドライバーの不足などで各消費者の家庭に荷物を届けることが難しくなっている
「ラストワンマイル問題」の解決の一手になります。
宅配ドライバーの負担を軽減するだけでなく、
宅配の距離が短くなるので、送料を抑えることにも繋がり、
消費者にもメリットがある方法です。
編集後記
日本では、シェアの高いECサイトとして、Amazonや楽天などの
グローバル展開をしている企業の名前が挙げられますが、
ポーランドでは国内ECがAmazon参入後もシェアトップを維持しつづけていることが
一つの特徴と言えます。
また、宅配の受け取り方として、
街中の宅配ボックスがよく利用される点も、日本と比較しても大きな違いです。
日本では、直接受け取るか、玄関前に荷物をおいてもらう「置き配」が一般的ですね。
マンションのエントランスや駅、コンビニに宅配ボックスが設置されている場合もありますが、
私は高頻度で利用していませんでした。
しかし、この宅配ボックスぼ利用が人材面や環境面においてプラスになるだけでなく、
消費者にとっても利点があることを考えると
これからは積極的に利用していきたいと思います。