最新更新日:2023年3月31日
グダンスク港とは
グダンスク港は、バルト海南部海岸の中央部に位置する国際輸送の中心地であり、北欧諸国と南ヨーロッパおよび東ヨーロッパを結ぶ重要な役割を果たす港である。
同港は、内港と外港によって構成されている。内港にはコンテナ貨物船や旅客フェリーが出入りできるような幅広いターミナルと施設がある。一方外港には、液体燃料や石炭、液化ガスなどのエネルギー原料を扱うのに適した最先端の施設が存在している。さらに、最新の深海コンテナターミナルにも対応している。
ヨーロッパで存在感を見せる成長
グダンスク港は現在、ヨーロッパで最も急成長している港の1つである。2018年には取扱貨物量が20%以上増加した。着実な成長を経て、昨年2022年は過去10年で最多の取り扱い貨物量を記録している。また、乗船客の利用も2022年が最大である。
下記のグラフは、2010年から2020年にかけて、グダンスク港で取り扱われた貨物量を示している。
加えて、28億€が投資されるEuro Central Port というプロジェクトで、9つの多目的ターミナルが開発される予定だ。新たなターミナルは、市場の動向に素早く対応できる設計となっている。
また、港からの鉄道網が4路線から7路線に増加されたことで、チェコ、スロバキア、ハンガリーなどの内陸国にとっての貿易港として活用されることが期待されている。
ウクライナ侵攻後の変化
ウクライナ侵攻によって、ウクライナの企業の航路が制限された。これによって、企業を支えるためにウクライナの対外貿易の玄関口としてグダンスク港を提供し、商品の輸出に当たって、ウクライナ企業のニーズに対応している。
出典
PORT GDAMSK
Fact and figures
Ukranian cargo