IT分野の仕事に従事するポーランド人の内、女性の占める割合が約30%となった。
同分野の現地大手求人サイト、No Fluff Jobsによるレポート「Women in IT in 2021」によるとIT分野で仕事をする女性のうち、58%が大学でIT関連分野を専攻していないという。
高校・大学の専攻分野が直接的に将来の仕事に結びつくことの多いポーランドにおいてとても特殊な傾向と言える。
また、22%の女性が現在使用しているIT関連の知識を独学で身に着けたと回答しており、一方で12%の女性が何らかの専門コースを終了したと報告をしている。
ITで働く女性の内、一番多いのがテスティング分野での活躍だ。16%の女性が同分野で仕事をしており、フロントエンド・バックエンドのエンジニアとして働く女性がそれぞれ12%となっている。合計で34%の女性エンジニアが開発分野での仕事を選択していることとなる。
過去10年でIT分野での仕事を選択する女性の数は倍増しており、多くの転職者が魅力的な給与を理由としてあげている。ポーランドのIT分野で働く人の賃金は同年数のキャリアを積んだ他分野での賃金の1.5倍~2倍近くとなることも多く、突出した額となっている。
その他にも、職場の雰囲気、自己成長の機会等を重要視する声も多く、魅力的なプロジェクトを求めて転職をする傾向が強いのもIT分野の特徴となっている。
ポーランドでのIT人材に対する需要は未だ増加傾向となっており、IT分野での就職を目指す女性の数も今後更に増えていく見通しとなっている。
編集後記
ポーランド住んでいると、プライベートと仕事の時間はきっちりと分ける人の多さに驚きます。
ホームオフィスの選択肢が増えた昨今では朝7時や8時台から仕事を初め、15時過ぎには切り上げたのち、その後の時間を自己投資の時間として使う人も多く見受けられます。
大学とは別に、スキル開発の為に受講をすることの出来るコースも多く、そういったものに登録してITを学ぶ女性も少なくありません。
また、子育てを終えてから大学に再入学する方も珍しくなく、仕事と勉強を上手く両立しつつキャリアアップを目指す人の姿が目立ちます。
逆に入社後のトレーニング・研修等はあまり充実していない所が多いのかもしれません。自分の持つスキルを活かして仕事をし、伸ばしたスキルで次の会社に就職するというステップを踏む人が多い気がしています。
参照:https://nofluffjobs.com/insights/kobiety-w-it-2021/