ポーランドでは、多くの人がカード払いを利用し、
スーパーマーケットやコンビニエンスストアで買い物をしています。
今回は、ポーランドの決済方法やクレジットカードを使用しない
オンライン決済についてご紹介します。
ポーランドにおけるカード払いの普及度合
ポーランドでは、国民1名当たりのクレジットカード・デビットカード所有枚数が1枚を超えており、
普及率は高いと言うことができます。
また、下記のグラフは日本のキャッシュレス決済の割合を示したものです。
ポーランドを含むヨーロッパ全土では、クレジットカードよりもデビットカードの利用が一般的です。
上記のグラフからも分かるように、
カード利用総数の多くをデビットカードが占めています。
ヨーロッパでのデビットカード普及率の高さには、
日本との「クレジットカードへの認識の違い」が関係しています。
欧米では、クレジットカードの際にリボ払いが多く利用されます。
そのため、「クレジットカード=借金」という認識が持たれる傾向にあります。
一方で日本では、翌月や翌々月などに一括で支払う方法が普及しているので、
クレジットカード払い=借金という感覚はあまりありません。
そのため、日本ではクレジットカードの利用が多く、
対して欧米では少なくなっています。
デジタル決済
‐BLIK‐
クレジットカード、デビットカードに加えてポーランドではBLIKというオンライン上で決済が可能なサービスが人気です。特に、インターネットショッピングでの決済方法として多くの利用者がいます。BLIKはスマートフォンのアプリ上で表示されるパスコードをお店の決済端末・画面やATMに入力することで支払いや出金ができます。
カードを利用しての支払い時に、カード情報を読み取られる危険性がないことから、その利便性が評価され、多くの利用者がいます。
‐PayPal・Revolut‐
PayPalやRevolutはスマートフォンのアプリケーションに支払い情報を入力し、オンライン上での決済を可能にするサービスです。
アプリケーションの情報を共有していれば、送金などが可能です。
また、Revolutを使用すると、クレジットカードや銀行口座と連携させることで
デジタルのカードが発行され、デビットカードのようにスマートフォンで支払いすることができます。
こちらのサービスも現金だけでなく、
カードを持ち歩く手間のない利便性が評価され、利用されています。
【出典】
普段、ポーランドで生活をしていて現金を使用する機会は少ないです。
レストランやスーパーはクレジットカードに対応しており、
支払いができなかったという経験はあまりありません。
ただし、クリスマスマーケットなどのイベントに出店している店は
まれに現金が必要になる場合があります。
複数人での外食の際に支払いを分ける場面では、PayPalやRevolutなどを利用するとお金の計算が簡単になり、返し忘れなども防ぐことができて便利です。
また、これらは送金後直ぐに受け取り手が入金を確認できるので、待ち時間などもありません。
日本でも似たようなサービスを利用していましたが、現金を使用する頻度が低くなった今、ポーランドでもこのようなサービスが普及していることは生活する上で大切な「お金」のインフラを担保でき、とても便利だと感じています。
編集後記
NIKKEI MESSE 「イギリスに見るデビットカードの普及事情」
Statista “Total number of credit cards and debit cards in circulation in Poland from 2000 to 2021”
経済産業省 「2021年 キャッシュレス決済比率」
finXP “Debit Card Trends in Europe in 2022”
BLIK HP
PayPal HP
Revolut HP
一般社団法人 日本クレジット協会