ポーランドの現状:観光でにぎわうクラクフ市内(8/8)

ポーランドの国境警備隊は、8/7時点で、同国に入ったウクライナからの避難民が、532万人に達したと発表しました。
このような状況下で、弊社がオフィスを構えるクラクフがどのような状況なのか、現地で撮影した映像資料を交えてご紹介します。

クラクフ:ポーランド南部最大の都市で、人口は約78万人。ウクライナ西部の大都市リビウとは、
幹線道路でつながっており、電車も様々な場所に発着するため、毎日多くの避難民の方が訪れている。

観光客でにぎわうクラクフ

クラクフ市内中心は連日観光客で賑わっており、
「隣国で戦争が起きているとは、とても想像出来ない。」と話す観光客の姿もあります。

 

クラクフに旅行に訪れた外国人の数については、 まだ正式な統計は発表されていません。
ですが、7月上旬にはクラクフ市長自らがクラクフ旅行をPRする動画で声明を出すなど
積極的な観光客誘致が行われています。

 

例年、ヨーロッパを中心とする諸外国からの観光客が多いクラクフですが、
今年はポーランド人観光客も目立ちます。

今年行われたポーランド銀行協会の調査によると、
約6割の回答者がポーランド国内で休暇を過ごす予定であり、
海外旅行を計画しているのは18%、どこにも行かない予定であるのは15%という結果でした。
このことから、ポーランド国内にとどまってバカンスを楽しもうと考えている国民が
例年よりも多いことが分かります。

観光客でにぎわうクラクフ市内中心部

ポーランドでは厳しい暑さが続いており、
アイスクリーム屋では人々が行列を作っている様子も見られました。

5年ほど前までは1スプーン 2.5zl(73円) だったアイスクリームの価格は、
インフレの影響を受け、今夏は1スプーン 5zl(約145円)以上が相場となっています。
そのため、行列を成しているのは地元民ではなく、 専ら観光客であるように見受けられました。

観光客で賑わうアイスクリーム屋店内

このように観光一色のクラクフではありますが、
それでも、街の至るところにウクライナとの連帯を示すウクライナ国旗が掲げられています。
さらに、公園などのお金のかからない公共施設に足を運ぶとウクライナ語が聞こえてきて、
避難民の方々が引き続き多くこの地にとどまっていることを実感します。

8月4日にクラクフ中央広場で行われたウクライナ支援のコンサートの様子
青空とウクライナの旗がリンクしていて、依然続く戦争への悲みを感じました。

【写真/動画】ASAGAO sp. z o.o.撮影

取材協力について

当社には、クラクフに駐在する日本人・ポーランド人スタッフがおります。
・クラクフやその周辺の取材同行(兼通訳)
・クラクフやその周辺の写真/動画撮影(機材:iPhone)
・インタビューへのご回答
・ウクライナから避難してきた方や、ポーランドでボランティア活動を行っている方への取材アレンジ
・ポーランドでの各種報道/SNS投稿の翻訳
などの形で、メディアの皆様にご協力させていただいております。

ご相談は、下記メールアドレスまでお願いいたします。
info@asagao.pl

ご寄付受付について

当社では、クラクフ在住の日本人、ウクライナからの避難民の皆様と一緒に、
物資が枯渇しつつあるウクライナ国内に、いち早く必要な物を届けるための募金活動を実施しております。
詳細は、こちらからご確認ください。

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