EU:トランス脂肪酸に関する規制 4月2日より適用

ビジネス

 欧州委員会が2019年5月に導入した、消費者向けに販売される食品中のトランス脂肪酸(天然由来のものを除く)が、脂質100 gあたり2 gを超えないようにしなければならないという規制が、ポーランドを含むEU全土で2021年4月2日以降適用となる。EU内での食品流通に際し、日本の食品輸出に少なからず影響を与える可能性がある。

 トランス脂肪酸には、天然由来のものと油脂を加工する工程でできるものがあり、これらは菓子やパン、ポテトチップス、クッキー、インスタント食品、マーガリン、ファーストフード等に多く含まれている。トランス脂肪酸は善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やすため、多く摂取した場合は心臓血管系の病気のリスクが高まると言われている。

 4月2日より適用される新規制は、食品中に含まれるトランス脂肪酸の量を制限するものだ。 同日以降、脂質100gあたり2gを超えるトランス脂肪酸を含む食品のEU内での流通は禁止される。欧州委員会は、規制導入の目的として、「EU内の消費者を保護し、健康格差の縮小が実現できるほか、医療費の大幅な節約につながる」ことを挙げている。懸念される生産コスト及び小売価格の上昇については、「ごくわずかな上昇にとどまる」としている。
 
 トランス脂肪酸に関する規制導入案は、過去数年にわたり議論が繰り返されてきた。2018年、世界保健機関(WHO)は、2023年までに世界の食品供給からトランス脂肪酸を排除する包括的な計画を発表し、トランス脂肪酸をより健康的な脂質に置き換えることで食品から排除するという規制を奨励する方針を示した。アメリカ及びカナダは、トランス脂肪酸の主要摂取源である部分水素添加油脂を含む食品の販売を2018年から禁止している。

参考:
https://biznes.wprost.pl/handel/10432210/rozporzadzenie-ke-chipsy-i-ciastka-znikna-ze-sklepowych-polek.html
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/#2
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_eikyou/trans_eikyou.html
https://jccu.coop/food-safety/qa/qa01_02.html

関連記事

タイトルとURLをコピーしました