ポーランドの現状:ウクライナ独立記念日の様子(8/29)

ポーランドの国境警備隊は、8/28時点で、同国に入ったウクライナからの避難民が580万人に達したと発表しました。
このような状況下で、弊社がオフィスを構えるクラクフがどのような状況なのか、現地で撮影した映像資料を交えてご紹介します。

クラクフ:ポーランド南部最大の都市で、人口は約78万人。ウクライナ西部の大都市リビウとは、
幹線道路でつながっており、電車も様々な場所に発着するため、毎日多くの避難民の方が訪れている。

8月24日はウクライナの31回目の独立記念日であり、2月の侵攻から半年でもあった。
そのため、クラクフをはじめとするポーランド各地では、ウクライナに関する催しが行われた。

大手スーパーチェーンではウクライナフェアが開催され、
クラクフでは大規模なデモ行進が行われた。

ウクライナフェア

ウクライナ料理を特集するコーナーが設置された、クラクフの大手スーパーチェーン

2020年時点で、ポーランドのウクライナ輸出は約240億PLN、輸入は約110億PLNである。
ウクライナ産の食料品では、穀物や植物油脂、クルミなどが主にウクライナからポーランドに輸出されている。

2022年5月19日に欧州議会は、ウクライナ経済の支援を目的に、
EU向けのすべてのウクライナ産輸出品に対する関税を2022年末まで停止する欧州委員会の提案に賛成し、翌月から関税撤廃が行われている。
戦争下にあり安定した生産に課題があることから、関税撤廃措置を受けたウクライナ製品のポーランドへの大量流入は起こらないと専門家は見ているが、
ポーランド国内での需要が多い穀物や植物油脂については、ウクライナからの輸入がすでに伸長し始めているようだ。

ポーランドの対ウクライナ輸出入金額推移(出典:KUKE)

デモ行進の様子

街中のデモ行進の様子

クラクフで最大規模のデモ行進は、17:00にスタートした。
参加者の人数は公式発表されていないが、数千人規模だったとみられる。
大小様々なウクライナ国旗を掲げ、ウクライナ人だけでなくポーランド人も参加し
ウクライナの平和を訴えクラクフ中心街を練り歩いた。

※ポーランド現地メディアが撮影した写真を、こちらからご覧いただけます。

【写真/動画】ASAGAO sp. z o.o.撮影

取材協力について

当社には、クラクフに駐在する日本人・ポーランド人スタッフがおります。
・クラクフやその周辺の取材同行(兼通訳)
・クラクフやその周辺の写真/動画撮影(機材:iPhone)
・インタビューへのご回答
・ウクライナから避難してきた方や、ポーランドでボランティア活動を行っている方への取材アレンジ
・ポーランドでの各種報道/SNS投稿の翻訳
などの形で、メディアの皆様にご協力させていただいております。

ご相談は、下記メールアドレスまでお願いいたします。
info@asagao.pl

ご寄付受付について

当社では、クラクフ在住の日本人、ウクライナからの避難民の皆様と一緒に、
物資が枯渇しつつあるウクライナ国内に、いち早く必要な物を届けるための募金活動を実施しております。
詳細は、こちらからご確認ください。

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