2020年ポーランドの食糧輸出額 前年比7%増加

注目トピック

 2020年のポーランドの農産物及び食料品輸出額が、前年比7%増283億ユーロに達していたことが、ポーランド国立農業支援センターの調査でわかった。2020年は新型コロナウイルスの影響を受け、経済活動や国際輸送に様々な制限がかかっていたが、パンデミック以前の水準を上回る結果となった。

 主な輸出先はEU諸国で、同地域への輸出総額は227億ユーロ、全体の約8割を占めていた。最大の輸出先はドイツ(計71億ユーロ、前年比11%増)で、次いで英国(25億ユーロ)、オランダ(16億ユーロ)、フランス、イタリア(各15億ユーロ)と続く。
 注目すべきは、非EU諸国への農産物輸出が増加傾向にあることだ。同地域への農産物輸出額は、2020年最初の3四半期で約50億ユーロにのぼり、前年同期と比較して17%もの増加となった。最も高い増加率を記録したのは南アフリカ共和国とモロッコ(2倍以上増加)及びアルジェリア(86%増加)を含むアフリカ諸国であった。また、サウジアラビア(2倍以上増加)やクウェート(約2倍増加)、トルコ(22%増加)等、中東地域への輸出も勢いを増している。
 アジア大陸におけるポーランド最大の農産物輸出先は中国であるが、2020年はシンガポールとベトナムへの輸出額が大幅に増加しており、今後は同地域との貿易がさらに活発化すると予想されている。

参考:
https://www.thefirstnews.com/article/polands-food-exports-up-7-pct-yy-after-ten-months-of-2020-18993
https://www.thefirstnews.com/article/polands-food-exports-up-7-pct-yy-after-first-eleven-months-of-2020-19177
https://wbj.pl/polish-food-exports-growing-despite-pandemic/post/128171
https://www.gov.pl/web/agriculture/increase-in-the-value-of-polish-food-exports

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