【マユフカ】ポーランドの5月の連休

文化

 マユフカとは、5月のポーランドにおける3日間の休暇を指します。5月1日はメーデー、5月2日は国旗の日、そして5月3日は憲法記念日です。この間、ポーランド人は国旗を家の窓に掲げ、休日を謳歌します。過ごしやすい気候のもと、人々は旅行やバーベキュー、家族イベント等を企画します。週末と合わされば、4日~7日間もの休暇となるからです。2019年はポーランド人にとってとてもラッキーな年でした。9日間の休暇となったのです!

 マユフカが近づくと、ポーランド人は連休の話題で盛り上がります。「今年は何連休になるのか」と予想し、休暇の日程が発表されると、今年のマユフカをどう過ごすか、といった話題で持ちきりになります。ある人は旅行に出かけ、 またある人は家で過ごします。それぞれが自己流のマユフカの過ごし方を確立しているのです。
 ポーランド国内の旅行先としては、海、湖や国土南部の山脈に位置する水源のリゾート地が人気です。これらの場所は、季節を問わず夏でも冬でも楽しむことができます。

  一方で、Dadae社によるBarometru Providenta (2019年4月5~10日実施) という調査によると、63%もの人が家でマユフカを過ごそうと考えている、との結果が出ました。うち8%は自宅で友人らとのバーべキューを計画している一方、5人に1人が里帰りや友人周りをする計画を立てていました。全体の約2%が海外に行く一方で、国内旅行をする人は全体の約12%という割合となっていました。

 場所別に休暇の過ごし方を見てみると、都市部では、公園で日向ぼっこをしたり、ナイトクラブに多くの人々が集まります。一方田舎では、バーベキューや家族団らんの時間を楽しむ人が大多数です。また、近くの街に買い物に出かけたり、その街を観光したりする人もいます。
 そして、高校卒業試験を受験をする高校生のことも忘れないでいてあげましょう。いわゆる「 自立への第一歩」となる高校卒業試験は毎年、この休暇の真っ只中に行われるのです。
※2020年度の試験は延期となりました。

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