高校課程修了試験、Matura(マトゥラ)の延期

文化

 4月24日、ピョントコフスキ国民教育大臣及びムルゼク科学・高等教育大臣による合同記者会見が行われ、高校課程修了試験の実施が6月に延期されることが発表された。また、これまで毎年行われてきた口頭試験は行わず、筆記試験のみの実施になるとの方針も発表された。

 高校課程修了試験「Matura」は、高校3年生にとってこれまでの学習成果が問われる試験であり、この成績によって自らの志望する大学、学部に行けるかどうが決定する非常に重要な機会である。ポーランド語、数学と外国語の義務科目に加え、志望学部に沿って追加の受験科目を選択する。

 本来Maturaは毎年5月に実施され、6月に結果が開示されるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期が余儀なくされた。今年度は口頭試験が行われないため、「ポーランド語を話せるかさえ確認できないのに、ましてや受験者の能力をはかることなど不可能だ」といった声もあがっている。また、筆記試験の実施方法についても正式な発表が出ておらず、未だ不透明な点も多くある。

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