多くの場合、並行輸入された医薬品は、国産の純正品よりはるかに安価で流通している。そのことから、ポーランドにおいて医薬品を並行輸入する主な目的は、まさに価格を下げることであると言える。
EU諸国間に現存している薬価差により、ポーランドへの薬品の並行輸入にメリットが生まれている。。通常、医薬品は価格の安い国で購入し、高い国で販売される。海外から医薬品を輸入するのは非常に高価な手続きのように思われるかもしれないが、これは間違った認識であることも多い。
ほとんどの場合、すべての法的手続き、再包装、説明書の翻訳と定期的更新といった並行輸入のためのプロセスは、国内で一から医薬品を製造するよりはるかに安価である。
その逆に、ポーランドで生産されている安価な医薬品が、大量にEU並びにEEA領内に輸出されるケースもある。これが原因で、ポーランドでの医薬品の不足につながる事態が過去に発生したケースもある。