ワルシャワのラファウ・トゥシャスコフスキ市長は12日、市の地下鉄路線システムに3本目となる新路線・3号線を追加する計画を発表した。3号線は、ヴィスワ川右岸のPraga-Południe地区と市内中心部を結び、最終的にオホタ (Ochota) 地区とモコトゥフ (Mokotów) に接続する。同路線の開通により、ワルシャワで二番目の人口を誇るベッドタウン・Praga-Południe地区の住民約18万人が、市の中心部に17分でアクセス可能となる。一日あたりの予想乗降者数は315,000人で、ピーク時の利用者数は26,000人にのぼる見込みだ。
現在ワルシャワでは、インフラを拡充する”ニュー・オープニング” プロジェクトが行われており、新路線の建設計画もその一環だ。同プロジェクトでは他にも、ヴィスワ川に全長500 mの歩行者・自転車用橋を架ける計画や、市の中心部にあるピエンチ・ログフ (Pięć Rogów) 広場を通るヘミエルナ (Chmielna) 通りの活性化計画、マルシャウコフスキ (Marszałkowska) 通りに自転車専用レーンを増やす計画等が予定されている。
トゥシャスコフスキ市長は、3号線の建設計画を発表するにあたり、「現在、都市の財政状況は大変厳しい状況にあるので、簡単に決定できることではなかった。しかしワルシャワは、働くのに理想的な場所であるだけでなく、居住地としても理想的な場所にならなければならない。インフラ整備は、市が住民に提供する最も重要なサービスの1つであり、地下鉄路線の拡充は非常に重要だ」と話した。
3号線の建設開始時期は未公表だが、建設の準備段階となる技術調査は今年後半に開始される。その後、建設計画の第一段階として、2028年までにヴィスワ川沿いに6つの新地下鉄駅が完成する予定だ。技術調査の予算は4,100万ズオティ（894万ユーロ）、3号線建設の予算については正確な金額は公表されていないものの、以前市が作成した予算では、総額10億ズオティ（2億2,000万ユーロ）を超える規模であったとの報道もある。
ワルシャワで地下鉄が開通したのは1995年。最初に開通した1号線はワルシャワを南北に結ぶ路線で、一日あたりの利用者数は約55万人。2015年に運行を開始した2号線は東西を結ぶ路線で、一日あたり約21万5,000人が利用している。
画像出典：http://www.um.warszawa.pl/
参考：
https://notesfrompoland.com/2021/03/15/warsaw-announces-third-metro-line-to-link-second-largest-district-to-centre/
https://polskatimes.pl/warszawa-bedzie-trzecia-linia-metra-kiedy-powstanie-trasa-m3-dojedzie-ze-stadionu-narodowego-na-grochow-i-goclaw/ar/c1-15490296
https://miasto.pro/warszawa-rozpoczyna-przygotowania-do-budowy-trzeciej-linii-metra/
https://www.bankier.pl/wiadomosc/Jest-decyzja-o-rozpoczeciu-budowy-III-linii-metra-w-Warszawie-8074108.html
