2023年1月版:ポーランドの生活費

 

ポーランドはヨーロッパ諸国の中でも物価が低く、それに伴って生活費も比較的安価です。
本記事では、生活に関係した消費状況についてご紹介します。

生活費指標

〈出典〉
ヨーロッパにおける生活費指標:https://www.numbeo.com/cost-of-living/rankings_by_country.jsp?title=2023&region=150
全世界における生活費指標:https://www.numbeo.com/cost-of-living/rankings_by_country.jsp

上記の2つの表では、緑から赤にかけて、生活費が上昇していることを示しています。
これによると、ヨーロッパ地域の中央に位置するポーランドは黄緑色と比較的生活が安価であることが分かります。全世界における生活費指標の地図で日本と比較しても、
ポーランドとの差が大きいことが分かります。

いくつかの食品を抜粋してポーランドと日本で価格を比べると、以下のようになります。

食品ごとに見てみると、
主食となるようなパンや日常的に利用する乳製品の牛乳などは比較的安価なことが分かります。

また、ポーランド留学について情報発信を行っているウェブサイトには、
2020年時点での一般的な学生の生活費が、
下記のように紹介されています。

参照:https://study.gov.pl/cost-living-poland
註:2022年現在、昨年比物価上昇率が17%に達しているため、 この金額よりも120%程度高いお金がかかると想定する必要があります。

現在、物価が高騰しており
今後も生活費などに影響を及ぼすと予想されます。
クラクフにあるヤゲウォ大学の学生寮では、光熱費を含む月額費が当初の価格(2022年9月)495ズロチ(約14800円)から
10月以降は560ズロチ(約16740円)と高騰しています。


特にウクライナ侵攻の影響で電力不足がポーランドで問題になっており、
光熱費の高騰が寮費にも影響を及ぼしています。
大学の授業がオンライン開講される日が定期的に決められていたりと、
ウクライナ侵攻前とポーランドの生活状況が大きく変化しています。

物価の現状については、月に一回、下記スプレッドシートに最新情報を更新しています。
ぜひこちらも合わせてご確認ください!

画像をクリックすると、スプレッドシートにジャンプします。

【編集後記】

ポーランドはヨーロッパの他の国よりも比較的、物価の低い国です。
日本と比べるとものによりますが、チーズやヨーグルトなどの乳製品は、安価で手に入り、
安い価格帯の商品の選択肢も多くあります。
主食となるパンは種類が豊富で、
安いものだとロールパンの大きさで1つ30円程で購入できます。

その一方で、深刻な問題の一つは電力不足です。
記事で紹介した寮費の高騰は、主に電気代が影響しており、
各部屋には節電を呼びかけるポスターが追加で配られました。
また、大学自体も国や市からの節電の呼びかけに応じ、
ある月の1週間は全クラス、オンラインで行われます。

今のところ、全てのオンライン授業の頻度は多くないすが、
今後さらに電力不足が進めば、オンライン授業がさらに増えることも考えられます。
安定的な電力需給が行われることを願っています。

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