カーボンニュートラルの実施 ポーランドは例外に

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 EUは2050年までにカーボンニュートラルを実施するとの決定を下したが、ポーランドはその例外となることが分かった。

 カーボンニュートラルとは、ライフサイクル全体で見たときに二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量とがプラスマイナスゼロの状態になることを指す。
EUはカーボンニュートラルを実施することで、幅広い経済の発展、新たな職業の広がり、市場・科学技術の発展が見込まれる考えている。
欧州加盟国は2019年12月に開催された欧州理事会で、2050年までに二酸化炭素の排出量をゼロにすることを目指す法案を可決したが、
2018年時点で国内エネルギー全体の76.9%を石炭火力発電に依存しているポーランド政府は、この法案に反対を表明した。
ポーランドの他にも、チェコ・ハンガリー・エストニアといった石炭燃料の依存度が高い国々も、再生可能エネルギーへの転換による負担額の大きさから反対を表明している。

 「ポーランドは、自分のペースでカーボンニュートラルを目指していく」と、マテウシュ・モラヴィエツキ首相は同理事会の場で説明した。

 カーボンニュートラルについては、2020年6月の欧州サミットの際に再度議論が行われる予定だったが、
COVID-19の影響により当サミットの開催は延期となった。
秋にブリュッセルで行われる予定の首脳会談まで結論は持ち越しとなっている。

「私たちヨーロッパ人は、次世代の人々のために、より健康的な地球を後に残したいと思っている。環境問題に目をつぶることはできない。未来を眺め目を向けなければならない。」 
JEAN-CLAUDE JUNCKER 欧州委員会委員長、一般教書演説、2018年9月。

出典:
https://sustainablejapan.jp/2019/12/16/european-council-2050-carbon-neutral/44667
http://rief-jp.org/ct8/90892
https://jp.reuters.com/article/eu-climate-2050-idJPKBN1Y321S
https://wysokienapiecie.pl/25032-unia-europejska-neutralna-klimatycznie-2050-r-ale-polska-dojdzie-w-swoim-tempie/
https://www.euractiv.pl/section/energia-i-srodowisko/news/jakie-szanse-na-neutralnosc-klimatyczna-polski-do-2050-r/
https://op.europa.eu/pl/publication-detail/-/publication/92f6d5bc-76bc-11e9-9f05-01aa75ed71a1
https://ideasforgood.jp/glossary/carbon-neutral/

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