ポーランドでイチゴ価格が高騰

文化

 新型コロナウイルスの感染拡大は、ポーランドにおけるイチゴの価格にまでも影響を与えている。5月初旬、イチゴが市場に出回り始めた時、22zł~28zł/kg程度の値であった。一方、昨年の同じタイミングに18zł~20zł/kgで取引が行われていたことを考えると、本年のイチゴ価格は例年に比べて高値となっている。
 この高値の原因は、気候条件人手不足であるとされている。

〇気候条件

 本年は降水量が例年より少なく、乾燥した気候に加えて日照時間も例年より少なく、イチゴの生育にとって悪条件であった。これに対応するために、一部の農園では保湿等の対応が行われたようであるが、これがかえってイチゴの灰色カビ病を引き起こし、収穫に失敗したという話も聞かれる。

〇人手不足

 例年、イチゴの収穫にはウクライナからの短期労働者が大量に動員されている。しかし、本年は新型コロナウイルスの影響を受け、労働者が例年通りポーランドに集まることができず、人手不足が生じた。人手不足により、イチゴの収穫減少が引き起こされた。
 ポーランドのイチゴのシーズンは、そろそろ終盤を迎える。弊社が位置するクラクフの市場では、先週末は9zl/kgで売られており、シーズン終了に向けて価格も落ち着いて来ているようだ。

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