5月29日、サッカーリーグの初戦の2試合が観客のいないスタジアムで行われた。スタジアムでの試合が行われるのは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け休止となってから実に80日ぶりのことであった。さらに、サッカー観戦を楽しんでいたポーランド国民にとって喜ばしいニュースが続いた。首相が、6月19日からスタジアムでの観戦を解禁する旨を発表したのだ。
しかし観客が座ることのできる座席は全体の25%で、人々は消毒に努め、密集しないようにスタジアムに到着する時間を考慮しなくてはならない。発表を受け、ポーランドサッカー協会の代表Zbigniew Boniek氏は、「ホームスタジアムで行われる際には、ホームファンだけが観戦できるだろう」と述べている。
会見で首相は、「私たちにはサッカーとスポーツが必要である。これらは日常生活に戻るのに重要な要素である。」と述べた。また「だから私たちはサッカーファンにスタジアムでの観戦の機会を与える。もちろん適切な安全策を確保して。このための特別な制限は、追って伝えられるでしょう。」と述べた。
〇選手は既に検査済み
エクストラクラサ(ポーランド1部リーグ)のMarcin Animucki会長は、選手全員が新型コロナウイルスの検査を受け、陰性であったことを報告した。また彼は「通常に戻るための準備をしており、スタジアムは安全な場所である。ヨーロッパでポーランドサッカーの存在感を示すのによい機会となるだろう。」と述べた。
〇欧州リーグへ、他国の参加はいまだ不明
通常シーズンにおいては、残り4ラウンドの試合が残されている。上位8チームには、タイトルと欧州リーグの参加をかけたチャンピオンシップへの資格が与えられる。しかし、通常の日程であれば5月もしくは6月に終了するリーグの多い欧州他国のプロサッカーリーグは、まだ再開できていないのが現状である。オランダのリーグは打ち切りが決定し、ベルギー、フランスも打ち切り濃厚、イングランド、イタリア、ドイツなどは早期再開を目指しているが、未だ各国のリーグの再開時期の発表はしていない。