ポーランドは現在、ドア・窓生産の分野において世界から注目を集めている。2015年にはEUにおけるドア・窓輸出量首位であったドイツを追い抜いたほか、2017年にはポーランドのドア・窓総生産量は前年より6%上昇し、年間2300万枚に到達した。
この成長の背景にあるのは、ドイツ、イギリス、フランス等のEU諸国からの大きな需要である。実際、輸出される製品のおよそ40%は、外資企業のポーランド工場による生産だ。質の良い労働力、資源の供給源に近い好立地が、外資企業にとって大きな魅力となっている。最近ではポーランド企業も、切断技術・生産ラインの開発を進め、高品質の製品を産み出し、外資企業と競争する力をつけている。
環境保護の観点から、断熱性が高く性能の良いドア・窓の需要はこれからも世界的に高まると予測されている。
ものづくり大国でありながら、その断熱性の低さから「窓・後進国」と呼ばれることもある日本。これから、ポーランド製の窓が日本の住宅に幅広く使われる日も遠くないかもしれない。