コペルニクスが生まれた地 クヤヴィ・ポモージェ県

Toruń ビジネス

クヤヴィ・ポモージェ県は、ポーランドの中央部に位置しています。

当社オフィスのあるクラクフからは、電車で約7時間ほどと離れていますが、
ワルシャワ、クラクフと並んで人気の観光地となっています。

基本情報

県都:ビドゴシチ
県議会:トルン
人口:約200万人(全16県中10番目)

地動説を唱えたコペルニクスの生誕地としても、同地域は有名です。
彼の名を冠したニコラウス・コペルニクス大学(トルン)は、
ポーランドの中でも有数の国立大学です。

観光

‐トルン中世都市‐

県議会のあるトルンは、中世都市として有名です。
中世以来変わらない建築美や都市計画が評価され、1997年UNESCOの世界文化遺産に認定されました。

バルト海へ繋がるヴィスワ川に面している好立地のおかげで、1200~1300年代には、ヨーロッパの中でも重要な商都として数えられていました。

‐みんなから愛されるジンジャーブレッド‐

トルンで最も有名な食べ物は、ジンジャーブレッドというポーランドの伝統的なお菓子です。
トルンが発祥地であるジンジャーブレッドは、
小麦、ナツメグ・シナモンなどのスパイス、はちみつで作られています。

現在のジンジャーブレッドは、16世紀から続いているレシピと手法で製造されています。

ヨーロッパ各国やカナダ、アメリカ、クウェート、イスラエル、そして日本などでも販売が行われているトルンのジンジャーブレッド。

その味や品質から、著名な人物がデザインされたジンジャーブレッドが、中世時代から贈り物として送られました。
バチカン市国のかつての教皇ヨハネ・パウロ2世をはじめ、
大統領やノーベル賞受賞者などがトルンを訪れた際は、ジンジャーブレッドを受け取っています。

トルンにはジンジャーブレッドの博物館もあり、ジンジャーブレッドの歴史を学ぶこともできます。

インフラ事業

クヤヴィ・ポモージェ県にあるトルン市は、積極的な投資誘致を行っています。
観光産業が盛んなだけでなく、経済面でも発展を続ける同県。
失業率が3.5%であり、28,000社の企業がトルンにオフィスを構えています。

トルンは高速への直接アクセスが可能で、最寄りの空港まで約40分で行くことができるなど、
充実した交通インフラを有しています。

2014年から2020年にかけて、欧州投資銀行がトルンに対して投資を行い、道路の整備や都市化、公共施設の建て替えなどを行いました。
このプロジェクトは2020年までに達成予定であったトルンの成長戦略に寄与し、トルンのインフラ発展に繋がりました。

2010年にはヴィスワ川をまたぐ橋の建設に欧州投資銀行が投資を行い、交通網の発展に伴って、観光・経済面に好影響をもたらしました。

上記の建設プロジェクトは、欧州連合のルールにもとづき進められるため、
プロジェクト開始前には環境アセスメントが行われました。

インフラ整備のプロジェクトでは、建設や運用にあたって環境への影響が考えられるとされ、
建設過程では、騒音や水質・大気への悪影響があると判断されました。

一方で、このプロジェクトの遂行によって、エネルギーの効率化が図られると共に、建設にかかる期間は短期的なものかつ環境への影響も可逆的であることの評価もなされました。
その結果、環境アセスメントの許容範囲内であると判断され、プロジェクトが実行されたのです。

日本の流通会社である郵船ロジスティクスは、
世界47ヵ国に拠点を持ち、ポーランドには6つの拠点を置いています。

そのうちの一カ所が、トルンです。
ここでは、海上・航空運送や通関、倉庫配送サービスが行われており、
ポーランドにある拠点の中でも多くの輸送サービスを取り扱っている支社です。

また、日本通運の現地法人であるドイツ日本通運も
トルン近郊のクリスタルパーク工業団地内に、「日通トルンロジスティクスセンター クリスタルパーク倉庫」を設けています。

ポーランドは、欧州の中でも中央に位置しているので、
物流の中心として、特に日本の物流会社との関わりが強まっています。

出典

Torun direct Why Torun?

Torun Urban Infrastructure

Torun City Bridge

Torun New Bridge

Nicolaus Copernicus University in Torun

Polish Tourism Organization 「中世都市トルン」

UNESCO Medieval Town of Torun

Environmental and Social Sheet 

物流ニュース LNEWS「日本通運/ポーランドの新倉庫を稼働」

Yusen Logistics

編集後記

コペルニクスは、ポーランドを代表する人物でトルンで幼少期を過ごした後、クラクフにあるヤゲウォ大学で天文学を学びました。
ヤゲウォ大学前にも彼の像が建てられる程、ポーランド人々にとって馴染みのある人物です。

トルン発祥のお菓子として紹介したジンジャーブレッドは、食感やスパイスの効いた味や不思議な食感が絶妙で癖になるお菓子です。
実際にお土産として友人に渡したところ、とても好評でした。

トルンだけでなく、弊社オフィスを構えるクラクフでもスーパーマーケットやコンビニエンスストアでよく目にします。
一つ100円程度で、ボリュームもあるので手ごろに楽しめるお菓子です。
ポーランドを訪れた際は、ぜひ手に取って欲しいお菓子です。

ポーランド在住スタッフが、現地で話題のニュースを取り上げご紹介します。

ASAGAOをフォローする
タイトルとURLをコピーしました