2023年12月15日に公開されたEurostat社の統計によると、ポーランドの若者(16歳〜29歳)の生活満足度がEU加盟国中1位となった。
同統計は、2021年から2022年にかけて行われた調査への自己解答に基づいて算出されたもので、ポーランドにおける全年代を対象とした生活満足度も、オーストリアにつぎ、第2位となっている。
若者生活満足度2位はルーマニアとなっており、Eurostat社は同満足度の高さには近年までの国内経済状況や所得の低さが影響していると示唆している。ポーランドで言えば、2004年のEU加盟以降の安定した経済成長と個人所得の増加、安定した国内情勢等が影響しているとみられている。
全年代、若者層を含め生活満足度の統計最下位はブルガリア、ドイツであった。
ポーランド国内で全年代を対象とし、性別間での満足度の違いはほぼみられなかったが、高等教育を受けた人の満足度は10ポイント中8ポイントに対し、中等教育修了者の満足度は7.6ポイント、初等教育修了者は7.2ポイントに留まっている。
EU全体の平均満足度は10ポイント中7.4ポイントとなった。
編集後記
近年、都市周辺での生活水準の向上が著しいと感じることの多いポーランドですが、生活満足度、ウェルネス関連の統計でその名を見かけることはまだ珍しく、今回の統計は他国の統計順位も合わせ興味深いものでした。
昨年末に行われた選挙では投票率が74.4%を記録し、国民の自国政治への関心の高さも伺えます。出生率の低さが懸念とはなりますが、英語力も高く、高等教育修了者の割合もEU国内上位に入っており、ポーランドの今後の成長にとって今回の統計はさらなる明るいニュースとなったのではないでしょうか。
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参考文献: