ルベルスキ県は、ポーランド東部に位置しています。
県都であるルブリンは、学生の町として知られており、欧州連合からも2023年度の若者を教育面で支援する都市である、「European Youth Capital」として認定されました。
今回の記事では、県都ルブリンを中心にルベルスキ県についてご紹介します。
基本情報
多くの学生が集まる町 ルブリン
ルブリンには、国公立5つ、私立4つの計9つの大学が所在しており、国内・国外からも多くの学生が集まります。
ルブリンが外国籍の学生を受け入れるようになったのは、21世紀の初めからで、2020年には、ルブリンにいる学生の内、海外から来た学生は11.6%を占めています。
学びの領域も広いことから、学生の人気が高い都市ですが、今年から欧州連合が選出する「European Youth Capital」に認定されました。
European Youth Capitalとは、Euroepan Youth Forumが授与を行っている賞で、若者が発言・意見の共有ができるような機会を設け、ヨーロッパアイデンティティの強化に貢献した都市に与えられる賞です。
学生が多い町ということもあり、ルブリンの人口のうち50%は40代以下で、人口の約2/3が労働人口にあたります。
また、毎年18,000人以上の学生が卒業しており、多くの学生が専門的な経験を求めています。そのため、労働市場に占める若者の割合は高く、ルブリンは有望な人材に溢れていると言えるでしょう。
日本・ルブリンの大学間交流
国立学術交流庁とルブリン工科大学は、ポーランド・日本のエネルギー・エコロジーに関する研究と二国間での専門家訪問のプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトは、2019年10月1日から2022年9月30日にかけて行われ、100万ズロチ(約3300万円)を資金として進められました。
日本からは熊本大学、崇城大学、琉球大学、環境エネルギー研究所が同プロジェクトに参画し、自動車工学、電気工学、電子工学の分野で共同で研究をすすめました。
このプロジェクトの目的は、主に電気電子工学系の研究者、学生の交流、エネルギー・環境関連の技術交流及び、両国間の学術交流の発展でした。
さらに琉球大学は、今後もこのような交流を続けていくとし、ルブリン・日本双方の大学で積極的に学術的な交流が行われると予想されます。
出典
LUBLIN UNIVERSITY OF TECHNOLOGY
POL-JAP ENERGO-ECO, Kumamoto Japan
Intercultural cities programme
Lublin,Poland – Intercultural City
European Union
Being the European Capital of Youth or of Culture
European Youth Capital
European Youth Capital
編集後記
ルベルスキ県には多くの学生が生活し、留学で訪れる学生の国籍も多岐にわたります。
また、日本の大学と積極的に交流を深めている様子を知り、日本人としてポーランドとの関わりが科学の分野においても広がりを見せていることに、嬉しく思います。