10月12日月曜日、ポーランド最大級のオンラインショッピングサイトを運営しているAllegro社がワルシャワ証券取引所に上場した。
Allegro社はポズナンを拠点に1999年に設立された企業である。同社が運営するオンラインショッピングサイトでは、家電製品や日用品をはじめとした幅広い製品を取り扱っており、ポーランド国内で約1,230万人の利用者と117,000社の販売者を抱えている。ポーランドの人口が約3,800万人であることから、国民の約3分の1が同サービスを利用しているとも言える。
2019年6月からの1年間に販売された製品の価値は計284億PLN(約7,880億円)相当にのぼり、2020年上半期の同社の純利益は2億8,970万PLN(約80億3,500万円)で前年同期から47%の増加となっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、外出を控えて自宅で買い物をする人が増加したことが、売上増加の大きな要因になったとみられる。
〇ポーランド史上最大の新規株式公開(IPO)に
Allegro社がワルシャワ証券取引所でデビューしたのは午前9時15分。公募の段階では1株あたり43PLN(約1,200円)に設定されていたが、取引開始時の株価は51.2%値上がりし1株あたり65PLN(約1,800円)でのデビューとなった。ピーク時の株価は69PLN(約1,900円)まで値上がりし、ワルシャワ証券取引所における史上最大の新規株式公開(IPO)となった。
上場2日前の土曜日、Allegro社は声明で公募の結果を公開した。声明によると、2億1355万株が1株あたり43 PLN(約1,200円)で販売され、オファーの総額は91億8200万PLN(約2,550億円)にのぼった。今回の上場によりAllegro社の企業価値は660億PLN(約1兆8,310億円)となり、ワルシャワ証券取引所における最大のポーランド企業となった。
Allegro社の証券取引所デビューには、ポーランドの副首相兼開発・労働・技術大臣であるヤロスワフ・ゴヴィン氏が参列した。ゴヴィン氏はコメントで、「今後Allegroが世界へ開かれた窓口となり、ポーランド企業の海外展開を可能にする存在になってほしい」と期待を表明した。
参考:
https://tvn24.pl/biznes/pieniadze/allegro-debiut-na-gpw-notowania-spolki-12-pazdziernika-2020-4718118
https://www.thefirstnews.com/article/allegrow-e-trader-giant-allegro-becomes-largest-ipo-in-polands-history-16581
https://www.wirtualnemedia.pl/artykul/allegro-debiut-gpw-12-pazdziernika-cena-za-sztuke-kurs-notowania-niebawem-w-wig20
https://www.money.pl/gielda/allegro-zadebiutowalo-na-gieldzie-prawie-40-procent-zysku-na-starcie-6563766056081952a.htmlhttps://polandin.com/50296129/allegro-the-warsaw-stock-exchange-never-seen-such-a-debut