戸建て住宅の需要増 - 住環境への関心の高まり-

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 ポーランド中央統計局(GUS)の統計によると、今年上半期の戸建て住宅建設完成件数が、昨年の同時期に対して2.7%増加したことが分かった。
感染症流行の影響で景気が悪化するなか、住宅需要が高まっていることは、現地メディアでも驚きをもって報じられている。

〇ロックダウンをきっかけに住環境への関心が高まる
 戸建て住宅需要増の要因は、新型コロナウイルス流行下でロックダウンを余儀なくされた人々の間での住環境への関心の高まりにある、と分析されている。自然と共存する快適な生活への憧れや、テレワーク推進によるホームオフィスの浸透が、郊外に位置する広い戸建て物件の需要増加につながったようだ。
なお、注文住宅よりも、購入後すぐに入居可能な建売住宅に人気が集まっている。本年1月から6月にかけての新規着工件数は昨年の同時期に比べて13.4%減少していることからも、すぐに住環境を向上させるために建売住宅を購入するという消費傾向が見て取れる。

〇築浅・広めの物件に人気が集まる
 不動産情報サイト(Gratka.pl)の4月のアクセス結果を分析すると、2000年以降に建設された比較的築浅の家を検索する人が多かったようだ。
さらに、 130㎡~185㎡程度の敷地面積の家を探す人が、戸建て物件購入希望者全体の75%程を占めていた。

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